心身健幸とは

公開日:  最終更新日:2016/05/24

 

 「心身健幸」という言葉について

「心身健幸:しんしんけんこう」とは、私がパーソナルトレーナーや鍼灸マッサージ師として働いている時にモットーとしている言葉です。
はじめ、この言葉の意味は「心も身体も健康的な状態でいられることは幸せなこと」でした。そして、「みなさんの健康づくりのサポートをすることで、みなさんの幸せに携わっていきたい」という思いからつくりました。

「心身健幸」という言葉をつくろうと思ったのは、私自身が経験して感じたことがきっかけでした。

 

 私自身が経験して感じたこと

私は大学・専門学校に在学中、毎日のように体調不良が続いた時期がありました。頭痛、吐き気、めまいなどの症状が出て、一時は学校に行く時以外は家で横になっていなければ過ごせない日々を過ごしていました。全然治らないという不安と早く治したいという焦りから、身体だけではなく、少しずつ心の元気もなくなっていたのを覚えています。今までの生活がガラリと変わり、本当につらい思いをしました。

そして、その時に「心身ともに元気で過ごせていたことがどんなに幸せなことだったのか」と感じました。
毎日食事が食べられること、運動できること、学校で勉強ができること、今まで当たり前のように行っていた些細なことが、とても幸せなことだったのだと気づきました。

このような経験から「心も身体も健康的な状態で過ごすせることは幸せなこと」と考えるようになりました。

 

 健康=幸せではない

しかし、徒手療法を教えてくださっている先生の一言がきっかけで、その考えは少し変わりました。
その一言は「健康になれたら幸せになれるの? なら病気の人は幸せにはなれないの?」でした。

たしかに、健康に何の問題もなくても幸せな気持ちになれない方もいると思いますし、健康状態が損なわれていても「自分は幸せ」とおっしゃる方はたくさんいます。私のように、健康状態を損なったことが何かしらの行動を制限して幸せの妨げになることはあったとしても、健康な身体を手に入れた瞬間から幸せになれるということはないのだと思います。
その時、健康=幸せではないのだと気づかされました。

健康は幸せの土台のようなもので、ある程度の健康(土台)がなければ幸せな気持ちは得られにくいけれど、健康(土台)の一部が損なわれたからといってすぐ不幸せになるとも言い切れないのだと感じました。

それを機に、私がモットーとしていた「心身健幸」という言葉の意味を少し考え直すことにしました。

 

 そもそも健康と幸せって・・・

改めて「心身健幸」について考えていた時に、もっと根本的な事について考えておく必要があると感じました。

パーソナルトレーナー・鍼灸マッサージ師という職業は、身体のことで困っている方々の健康をサポートをする仕事であり、「健康」や「幸せ」に携わっていく仕事にもかかわらず、「健康」や「幸せ」について自分なりの考えを持っていないということは、ゴールがどこにあるのかわからないのに走っているようなものだと。
これではクライアントさんを目標までガイドできないと・・・。

そこで、私はまず「健康と幸せ」について自分なりに考えることにしました。

 

 「健康」って?

一般的に広く知れ渡っている定義として、WHO(世界保健機構)憲章の定義(1948年)があります。

「Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.」

「健康とは、身体的・精神的・社会的にも完全に良好な状態であり、単に病気あるいは虚弱でないことではない。」

また、改正案が1998年に提案されましたが、現在は見送りとなっている定義も載せておきます。

「Health is a dynamic state of complete physcial, mental, spiritual and social well-being  and not merely the absence of disease or infirmity

「健康とは、身体的・精神的・社会的・スピリチュアル的にも完全に良好なダイナミック状態であり、単に病気あるいは虚弱でないことではない。」

※dynamic … 「健康と疾病は個別のものではなく連続したものである」という意。
※spiritual … おそらく、mentalが精神(心理的)に対して、spiritualは精神(魂)→人間の尊厳確保、QOLの向上などの意。

 

WHOの定義をまとめると

「健康とは、病気でない・虚弱でないということだけではなく、様々な面において完全に良い状態であること」

となります。

 

また、医学の分野でも「健康」の捉え方は異なります。

西洋医学では、MRIの画像や血液検査の数値など、目に見えるデータが重要視され確定診断が行われます。基準値の範囲内であれば異常なし健康)、基準値の範囲から外れていれば異常健康でない)という診断がくだされます。

東洋医学では、普段の生活状況、姿勢、脈の状態、舌の状態、肌の色やツヤ、触った感触、体臭、便など様々な情報を頼りに陰陽のバランスをみるなどして、治療家が病状を把握していきます。確定診断をする権限はありませんので、様々な情報から身体が上手く機能しているのかを見立てて、健康状態を判断します。

 

 私が考える「健康」

これらを踏まえた上で、私なりに健康について考えた定義がこちらです。

 

「健康とは、各人がおかれている身体状態や環境の中で、その状況の変化に適応して、身体が機能的に働いていること。」

 

定義と言うと堅苦しいですが、

血液検査や数値に異常があり一般的には「健康でない」と言われてしまう身体状態の方であろうが、 たくさんのストレスを受ける環境で過ごしている方であろうが、その状況(状態や環境)に適応して上手く対処できており、身体に不具合が生じていなければ「健康である」と私は考えました。人との比較ではなく、今ある自分自身の身体が最大限に働いている状態です。

 

 「幸せ」って?

広辞苑をはじめ多くの国語辞典では、「幸せ」ではなく、「仕合せ」という見出しで記載されています。

しあわせ【仕合せ】
①めぐりあわせ。機会。天運。
②なりゆき。始末。
③(「幸せ」とも書く)幸運。好運。さいわい。また運が向くこと。

広辞苑 第六版

 

国語辞典などでは「」や「機会」などという定義が多く、それを引き寄せるための準備はできたとしても自分で(主体的に)変える事ができないもの、舞い降りてくるのを待つという印象があります。

 

生物的には、「欲求が満たされた」時に感じるものなのかもしれません。

 

また、いろんな人に「幸せって何ですか?」と質問すると、
「家族と一緒に過ごすこと」、「お酒を飲むこと」、「好きなことを好きなだけすること」など十人十色の答えが返ってきます。

 

「幸せ」は、人や分野によって異なる定義があり、一概に言えるものではないのかもしれません。

 

 私が考える「幸せ」

私が「幸せを感じる時っていつだろう?どんな時だろう?」と考えてみると、「五感を通して自分や他人の状態(心や身体など)の変化に気づけた時」に多いと感じました。

例えば、お風呂に浸かって身体がリラックスしてそれまでの身体の緊張が解放されるのがわかった時や、私がパーソナルトレーニングで担当したクライアントさんが元気になるのがわかった時などです。

「五感を通して」や「変化に気づけた」というワードを入れた理由は、
「五感を通して」は、実際にその場で見ていなかったとしても、紙に書いてある文字や電話の声、触れた感覚など五感で様々な幸せを感じることができると思ったからです。「変化に気づけた」は、毎日同じような生活を送っていたとしても、変化に気づけるか気づけないかで幸せの感じ方が違うと思ったからです。私はある日「当たり前を当たり前と思わなくなった」時から「幸せだな」と感じることが多くなりました。

 

 

 心身健幸とは

自分なりの「健康」と「幸せ」について考えた上で、改めて私がモットーとする「心身健幸」についてまとめました。

「心身健幸」とは、心と身体を健康で元気な状態に近づけるということだけではなく、まず自分自身の現在の心と身体がどのような状態なのかを感じ、そして身体づくり(治療や運動)を行っていく過程で、健康な(環境の変化に適応することができる)身体に変わっていっているのに気づくことです。

さらに簡潔にまとめると、

「心身健幸」とは、治療や運動を通じて、今までの自分の身体が少しずつ変化していることに気づき、喜びを感じることです。

 

 

 まとめ

パーソナルトレーナー・鍼灸マッサージ師として、多くの方の健康や幸せに携わっていけるよう、私はこの「心身健幸」をモットーに、みなさんの身体作りをサポートできるように努めていきたいと思っております!

最後までご覧頂きありがとうございました!

 

 

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